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- 印刷インクにはカラーを構成する基本の4色(プロセスカラー)以外にも様々な色のインクがあり、これらを特色インクといいます。
- 特色インクのひとつであるホワイトインクは、主に色付きの用紙に印刷を行う場合に使用されますが、印刷した部分を白色に見せるだけでなく、カラー印刷の下地として使用することで、用紙の色の影響でCMYKがくすむのを軽減させることもでき、表現したいデザインがより鮮明に写ります。
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茶色の用紙にCMYKのみを印刷した状態
茶色の用紙にホワイト+CMYKを印刷した状態
- ホワイト印刷のデータ作成
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- 特色を使用
- 「ホワイト」レイヤーを、
「CMYK」レイヤーの下層に作成。
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- ホワイトで印刷をしたい部分のオブジェクトは、プロセスカラーと区別をするために特色で作成する必要があります。CMYKオブジェクトのレイヤー下層に「ホワイト」レイヤーを作成し、「ホワイト」レイヤー上に配置してください。
- 弊社でのホワイト印刷用のスウォッチファイル「FW-white.ase」をダウンロードのうえ、作成してください。
- データ作成のアプリケーションはIllustrator/Photoshop/Indesignのみの対応とさせていただきます。
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- 特色スウォッチの読み込み手順(使用アプリケーション:Illustrator)
- スウォッチパネルオプション → スォッチライブラリを開く → その他のライブラリ
- スウォッチファイル「FW-white.ase」を開く
- スウォッチパネルに「FW-white」が追加されました
- ホワイト印刷の注意点
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- ホワイトをCMYKの下地として使用される場合などで、ホワイト版とCMYK版を同じ位置に同じサイズでデザインされるとき、印刷時に発生する版ズレにより、わずかに下地のホワイトが見える場合があります。
版ズレにより見えたホワイト
- この現象はご入稿データ上でトラッピング処理を行うことで回避ができます。トラッピング処理をされる場合は0.5pt程度のチョークをおすすめいたします。
- オフセットのホワイトインクは隠蔽性が低く、完全な白ではありません。
- カラーを重ねずに白色のみでデザインをされる場合で、濃い白を再現されたいときは、オプション加工の箔押し(白)をご利用ください。
- ホワイト+カラー印刷の場合、先にホワイト版を印刷後、CMYK版を上から重ねて印刷します。
- CMYK版の上にホワイト版を重ねる仕上がりにはなりませんのでご注意ください。